クライシスはチャンスだわ

V6寄りふんわり事務所担のブログ

四十にして戸惑う―「戸惑いの惑星」感想


今更かよという感じになりましたが、トニセンの三人舞台「戸惑いの惑星」の感想をぽちぽち呟いていこうと思います。

この舞台、V6のファンになってから発表された舞台ではありましたが、その時は何を思ったのか「6人のお仕事じゃないならいっかあ~」と応募すらスルーするという暴挙に出てしまいました。なのでDVDで初めて話を知りました。本当に映像化してくれてありがとう…!!!!

この舞台についての感想をものすごく大きく書くと、まあすごいもの作ってくれたなという一言に尽きます。

私はもともとジャニーズがやる「事実が組み込まれた舞台」が好きで、(少年たちとかなにわ侍とか)でもそういうのってデビュー前から組んでるジュニアとか最近の若手しかやらないイメージがあったんですよ。それがまさか出会って四半世紀以上のトニセンがやってくれるというこの奇跡!!!ありがとうG2さん!!!

また、この舞台ではトニセンがそれぞれ吹奏楽器にチャレンジしています。これまでもイノッチがギターを弾いたり、坂本くんがピアノを練習したりというのは見たことがありますが、長野くんは本当に楽器のイメージがなかったし、2人も吹奏楽器のイメージはなかったんです。そんな3人がぼやきながらも(笑)一生懸命楽器にチャレンジしたというのがとてもかっこいいと思いました。また、坂本くんがトロンボーン似合うこと似合うこと。専属モデルになれるよ。。個人的に長野くんもホルンすっごく似合ってると思う。でもホルン難しいよね知ってる。(元吹奏楽部的感想)

それから、この舞台の大きな柱となっているこれまでのトニセンの楽曲。私は正直この舞台で使われていたトニセンの楽曲はあんまりピンと来ない(ごめんなさい)ものが多くて、例えば「Honey」とか「running to the top」とか「red」とかが好きなんですけど、そんな曲の好みなんざぶっとばしてくれましたね。心あったまる応援ソングだったはずの「オレじゃなきゃ、キミじゃなきゃ」は現実がうまくいかない男たちの切ない曲に姿を変え、歌詞の意味がわからなさすぎる(本当にごめんなさい)「ちぎれた翼」は現実と虚構をつなぐ重要な役割を果たし、トニセン曲の中でも人気の「days-tears of the world-」はストーリーと見事なシンクロを果たし感動を際立たせる、という具合に、曲に対して劇が、劇に対して曲がシンクロしている関係性がたまらないなあと思います。オタクはみんな好きだよこういうの!!!!

それと、この舞台に使われたことによって、楽曲の切なさというかエモさが倍増したように感じます。個人的に、この「切なさ」が他のどんなアイドルグループにもないトニセンの魅力だと思います。

 

まずトニセンがトニセンとして登場し、諸注意から始まります。この諸注意から漂うトニコン感(茶番感)。大好きです。この時点で長野くんはすでに声の出し方がお芝居モードに入ってて、坂本くんは半々くらい。一方イノッチはほぼ自然体で、あさイチで進行してるときとかネクジェネで話してるときと全く変わらなくて、すごいなと思いました。

3人に渡された謎の手紙、「この年になって戸惑うことは何ですか?」に対しての答え、「夜空の星、宇宙」「占い」「自分に関する記憶」…「坂本くん」「長野くん」「イノッチ」としての答えが、「三池」「由利」「長谷川」の抱える問題につながっている…本当によくできてるゥ~~~~~~~~~!!!!!!!ってさっきからそれしか言ってない。

ていうか長野くん本人も宇宙好きなんだね知らなかった…ずっと思ってたんだけど長野くん本当に理系のオタクだねえ……すき…

トニセン3人のトークから「戸惑いの惑星」の3人の話に移ってからは、「現実」と「長谷川の小説」がリンクして進んでいきますが、まあ難しい!!!!どこが現実でどこが小説や!!!!これに関しては見るたびに感想が変わってくるし正解もなさそうなのであんまり深く考えるのはやめようと思ってます。

ひとつ気になるのは、最後のシーンで長谷川が「これが、僕だよ」といったところです。私は、ゴーストライターになった長谷川が自分を失ってしまったが、その人の未来を描くという三池の似顔絵を描いてもらうことで自分を取り戻した…という話だと思っていたんですが、コメンタリーを聞くとそう簡単な話ではなかったようで、「決して幸せな顔ではない」とイノッチが言ってたのが衝撃でした。ほかの人の解釈も聞きたいなあ。

それにしても、話が進んでいくにつれてピースがはまっていく感じ、大好きです。こういう話書ける人本当にすごいと思う。

 

脚本についての感想はこれくらいにして、ここからは3人のキャラや演技について。

 

<坂本くん/三池>

さすがミュージカル界のマサさん。歌と演技の安定さよ。でもジャズクラブ・33での由利とのやりとりでは、長野くんとの関係性がよく出てて面白かったです。「days」での泣きで毎回泣きそうになるのは私だけじゃないはず。あんなに切なくアイラブユーって言える人いる???ヤクザ役もはまってたよ…(笑)

 

<長野くん/由利>

説明台詞が本当に長かった長野くん、よく覚えられるなあと感心しました。でも結構生き生きしてたような気も。そして三池に対するあたりが強いのはいつものこと。(笑)それにしても長野くん研究者の役多くない?需要と供給はあってるけど???あとはなんといってもマダムですよ。「どれどれ⤴なになに⤴」は思わず真似したくなる台詞大賞受賞です。おめでとうございます。

 

<イノッチ/長谷川>

イノッチってめっちゃ演技うまいんだね知らなかった…あのイノッチから長谷川のような儚さがでるとは…イノッチの自然な演技がとても好きだなと感じました。はせっち…はせっち幸せになってくれ…長谷川から教授までこなすイノッチの演技に脱帽です。あとやっぱ歌うまいよ~~~。逆に何ができないんだよイノッチは。教えてくれ。

 

とりとめもなく感想を書きましたが、この舞台は本当にいい作品だと思いますし、トニセンが20年以上の活動を経てこの舞台に至ったというのがもう尊さしかない。(語彙力が死んだ)

 

 

…ところで、コメンタリーでトニセンがたびたび続編というか次の展開をにおわせてると思うのは考え過ぎですか…?期待していいんですか…???